このブログ記事は、短歌におけるニューウェーブを代表する歌人であり、未来短歌会や毎日歌壇の選者を務める加藤治郎さん(以下、本シリーズ記事において敬称略)の、主に2019年2月以降のTwitterでの言動とその態度を批判するものです。
加藤の略歴・概要についてはWikipediaにまとまっています。
ja.wikipedia.org
本シリーズ記事では、彼の人格の批判は行いませんし、そのように読めるとしたら私の文章が下手なせいです。ただし、彼の表明したことばがあくまで表面的なものに留まること、すなわち*1
- 発言内容の、前後の文脈が繋がらないこと
- 問題を指摘されても別の話題にずらして、正面から取り組んでいないこと
- 他人の文章を独善的に読解していること
- それにより、無用に他人を批判していること
- 加藤の発言を彼自身の言動が裏切り続けていること
- それら一切について、明確な反省がないこと
などから、加藤の現在の言動や態度が文筆家や選者として明らかに不適であることを示します。
念の為に記しますが、私は2020年6月で未来短歌会の年会費が切れます。加藤の2019年の各種言動について、未来短歌会による適切な対処や、加藤自身の反省・謝罪がない限り、2020年6月をもって未来短歌会を退会することを表明しておきます。
私自身のスタンスやねらいについては(8)にまとめました。*2
yukashima.hatenablog.com
構成
本件シリーズ記事は加藤治郎のミューズ発言があった2019年2月以降、時系列に沿って構成することを考えております。記事を書く都度に、下の構成から飛べるようリンクを張ることにします。
- 2019年2月
- 2019年3~4月
- 2019年5月
- 2019年6月
- 2019年7月
- 2019年8月
- 2019年9月
2019年10月- 2019年11月以降
- その他
(2018年以前の中島の経験や、他の方が加藤からうけたハラスメントについて) - 補遺1:用いる語の定義(必要に応じて中島の見解を補います)
- 補遺2:加藤の「文脈」の無理解(加藤の評論集『TKO』への批判を通じて、加藤が文脈という概念をそもそも理解できていないことを示します)
- 補遺3:短歌における、ジェンダー概念に抵触する事案
- 総括
- 質疑応答
上述の構成は本記事初出(2019年11月26日)時点での構想であって、書き進めるにあたって柔軟に改変します。
「その他」については、すでに聞き及んでいるいくつかの事案について言及することを考えていますが、承諾の状況によっては公開しない場合もあります。
「補遺」は時間の都合上後回しにする可能性が高いです。
「質疑応答」は適宜行います。私への批判も含め、何かございましたらメール(プロフィール欄をご覧ください)でもTwitterでも適宜ご連絡ください。
(2019年11月28日12:30:タカラマミーさんによる、加藤の言動の、時系列に沿った問題点の整理が私の認識(上述の構成案の背後で検討していた問題意識)と大きく重なっていました。読者のみなさまの理解の助けになるかと思い、タカラマミーさんのツイートを追記・引用いたします。)
事の経緯を整理すると以下のようになっている。
— タカラマミー (@nukimidaru) 2019年11月27日
【時系列】
・加藤治郎のミューズ発言(19.2月)
→発言に対する批判と加藤治郎による論点のすり替え(19.3~4月)
→短歌〈場〉における権威と忖度の問題(19.4月)
→短歌企画「短歌時評alpha」中止
=権威と忖度の問題の深刻化(19.7月)
→加藤治郎による中島への返答
— タカラマミー (@nukimidaru) 2019年11月27日
=結社という権威装置への考察、選者としての苦労譚
=再び論点のすり替え(19.8月)
→論点のすり替えへの批判(19.9月)
→2月~11月までの論点の整理(19.11月現在)
ここまでは中島裕介の以下の記事に詳しくまとめられている
(2019年12月4日13:15追記。「短歌研究」2019年4月号時評「ニューウェーブと『ミューズ』」を公開しました。)
yukashima.hatenablog.com
留意事項
私は、加藤のnoteの記事等における真っ当な応答を待ち続けましたが、9月4日以降noteの更新も止まっており、濱松哲朗さんによる詩客時評に対しては*3一切応答されていません。私がすがすがしい気持ちで2020年を迎えるためにもこのタイミングで書くことにしました。
このシリーズ記事が、加藤の頭脳や心に届くとは一切信じてはいません*4が、彼が2019年に行った言動に含まれる各種問題を多少なりとも重みをもって受け止められるよう、周囲の皆さんの適切な言動を促すものとなれば幸いです。
なお、本シリーズ記事は、進捗に応じて都度書きなおしますが、修正箇所は脚注等で記録を残すようにします。
基本的には2019年12月末までに書ききるつもりでおり、補遺以外は2~3日に1回程度の更新を目指しますが、年をまたぐ可能性も、私が途中で飽きる可能性もあります。予めご容赦ください。
加藤当人や周囲の方から度々、公開・あるいは非公開での対話の提案をいただいております。加藤が中島の記事や濱松哲朗さんの詩客時評等、主要な言及に対する誠実な回答を記事や文面で終えていない以上、かつミューズ発言問題のみならず他の案件まで加藤自身が延焼させている以上、現時点で対話を実施することは無駄です*5。記事や文書、ツイート等で加藤に問題を指摘している以上、加藤は記事や文書、ツイート等で反論すべきであり、それを口頭で反論させるようなことがあっては後々のためになりません*6。
また、彼自身がたびたび、話題を意図的にずらして、議論の空虚化を図っていることから、note記事など文面での正当な回答を行うべきだと考えます。
なお、加藤からも9月15日時点でLINEで直接《ノーサイド》の提案がありました*7。私は、加藤の反省や謝罪を受け入れる用意はありますが、それもない状態で《ノーサイド》はありえない、と考えており、当人に直接そう回答しています。
周囲のみなさんのご賢察と、本件を歌壇・短歌界隈の今後に上手く生かしていただくことを祈るばかりです。
本シリーズ記事は、今の時点でまだ一切書いていません。時間がかかると思いますが、今しばらくお待ちいただければ幸いです。
中島裕介拝
*1:11月26日13:28修正
*2:2019年12月6日18:05追記
*3:言及はされたものの
*4:彼は表面的には何度も反省の弁を述べていますが、発言の直後から言を翻すばかりですし、それが理解できているとも思えません。本シリーズ記事で加藤が事態を理解できるくらいなら、2019年2月の皆さんや私のツイートで全て終わっていたはずです。本件については、このブログでもこれまでも何度か書いてきましたが、書こうと思うたび、事態のアホらしさが私の意欲を削ぎます。私が今年、「体調悪いの?」「不機嫌なの?」と何度も聞かれましたが、全て本件が日々の懸案事項として残っていたから、でしかありません(体調は過去10年くらいまともに良かったことはありません。また、さすがに他人に自分の不機嫌を押し付けるほどアホでもないと自分を信じたいところです)。一念発起してシリーズ記事として書くのも気が重いです。
*5:加藤が文面での回答を終えた後に、論点を明確にした形での公開討議はありうると考えていましたが、加藤の対応状況を見るに、実質的に不可能だろうと思います
*6:「仕事上、メールでやりとりすべきだと考えたからメールで送ったのに、返事をぜんぶ電話で済ませようとする人」みたいですよね。
*7:LINEのスクリーンショット画像の使用について加藤の了承済み。以降、本シリーズにおいて、LINEのスクリーンショット画像を用いる際には加藤の了承を得ています。なお、私のLINEの着せかえ背景は「コウペンちゃん」 store.line.me