オンライン歌会のすすめ ーーzoomを使って歌会を開催する際のポイント(途中稿)

(以下、なぐり書きなので、後日適当に修正します)
今後、みなさまがzoom等を使ったオンライン歌会を行う際の参考となれば幸いです。

COVID-19による集会自粛が続いていることから、3月28日午後に9名(私を含む)でzoomによる歌会を開催いたしました。

当面も対面での集会が難しい状況が続く見込みであることから、zoomを使った歌会のポイントをメモとして挙げておきます。*1


歌会そのもののポイント、対面式の歌会については次の記事を参考にしてください。

note.com
blog.livedoor.jp
tankanyumon.web.fc2.com


zoomの特徴については次のサイトが参考になります。
zoom.nissho-ele.co.jp

zoomによるオンライン歌会のすすめ

zoomはオンライン会議を行うためのツールです。CISCO WebExなど同様のサービスがありますので、色々と比較検討してみてください。

(zoomでなくても)対面で集まらなくて済む(zoomでなくても)

このCOVID-19騒動のさなかでも歌会ができます!時間さえあわせれば、世界中のどこからでも参加できます。

  • 参加者がわざわざ移動しなくてもよい。交通費がかからない

普段は遠方にいる者同士でも歌会ができます。普段集まっている参加者同士でも移動に時間がかからないのは、結構楽。

(zoomでなくても)会場費がかからない

  • 誰かがzoom等の有料会員(2千円/月くらい)を持っているとベター

zoomは、無料会員のままだと3人以上での会議が40分で終わってしまう設定になっています。無料会員でもほとんどの機能が使えるのでそれでも十分だと思います。3時間程度の歌会なら、無料会員の方なら予め40分×4枠取っておいて開催するなどの対処もできそうです(2枠目と3枠目の間に休憩時間を設けておくこともよさそうです。ただ、枠を移ってもらうことや、その枠のURLは予め情報共有しておくほうがよさそうですね)。
私は「枠移ってもらうのも面倒だし、2,000円くらいならいいかな……?」と思って有料会員になっちゃいました。

  • 一定以上の規模を持つ結社など、複数の歌会を運営する可能性があるグループや組織については、まだ十分に調べられていませんが、各自で調べていただき、zoom等サービスのそれぞれの規約に則ってください。zoomの場合、同一のアカウントを複数人で使うのはダメですが、たとえば結社などのグループが有料会員として登録しておけば、その会員も有料会員と同じ形でオンライン歌会を開くことはできそうです。

zoom-japan.net

  • PCだけでなく、スマートフォンタブレットなどからでも参加できるので、自分の家のなかでも話しやすい場所・居心地のよい場所を選べるのはよさそうです。

zoomは、IDを作らなくても参加できる

zoomのオンライン歌会なら、所定のアプリケーション上で起動させることでも、ブラウザのみで動かすことでも参加できます。なので、主催者が参加者に、オンライン歌会の開催場所となるURLを伝えておけば、参加者はIDを作らなくてもよいし、主催者と参加者の間でIDを共有しなくてもよいのです。
知名度の高いskypeでもよいのですが、IDを事前にやり取りするのは手間が発生したり、プライバシー保護の観点から多くの方にIDを知られることを嫌がる参加者はおられるかもしれません。

ビデオ付きでも、音声のみ、文字のみでも話せる

ビデオがあると、顔が見えて安心できるところがあったり、意見のある人が挙手している様子が見えたりしますね。ただ、「顔を見せたくない」「部屋の様子を見せたくない」などの参加者は、音声のみでも参加できますし、チャット=文字のみでの参加も可能です。
ビデオを使うと、自分の話す様子が見えるので(それはそれで戸惑うところがなくはないのですが)、自分が対面型の歌会でどんな風に話しているのか確認することができるのもオンライン歌会の良いポイントかもしれません。
なお、ビデオを使うなら背景=部屋の状況に注意が必要ですが、zoomだ合成画像を使って背景を見せないように設定することができます。


もしビデオを使っていない参加者が発言しようと思ったら、zoomの機能を使った「挙手」もできます。
zoom-japan.net

歌会をはじめる前に

zoomの予約自体は、歌会開始予定時間の5~10分前に始まるようにしておき、接続状況、カメラやマイクのテスト時間を設けておくのがよさそうです。

オンライン歌会の快適さは参加者のネット環境に左右される

参加者の回線速度によって、ビデオ通話ができなくなることがあります。また、周囲の人も回線を使っている場合には音声通話のみに切り替えてもうまくつながらない場合があります。
スマートフォンと4G回線のみである(=WiFiを使用しない)場合には回線の通信容量が気になるかもしれません。そういう方は最初から音声通話のみにしてもよいと思います。

画面やテキストの共有ができる

詠草や、注釈を入れている様子を参加者の画面に映し共有することができます。先日の歌会では、

  • 全員の詠草集(Wordファイル。無記名詠草と、記名詠草)
  • 詠草一首ずつ(PowerPointファイル)

を用意していました。先日の歌会では、

  1. 無記名詠草集を表示し、司会(先日は私)が次に評を行う歌を読み上げる
  2. 画面共有操作係(私が兼務)が、詠草が一首だけ載ったPowerPointに切り替える
  3. 司会や画面共有操作係が、誰かが褒めたポイントや、議論のポイントになりそうなところについてPowerPointに直接書き込んでいく

ということをしていました。zoomにはホワイトボード機能があり、手書きの図像も参加者同士で共有できます。
また、zoomなどオンライン会議システムにはチャット機能が設けられていることが多いです。URLなどを共有する必要がある場合には、適宜文字媒体でも情報を共有しましょう。
なお、先日の歌会では、私が司会をやりながら、共有する画面の操作もやっていたのですが、歌会の司会と画面共有の操作係は別にしたほうが話に集中しやすい、とは思います。あと、時間管理がシビアな歌会では、司会と、画面共有操作役のほか、タイムキーパーを設けるほうがよいかもしれません。


(実際に表示していたPowerPointの画面のイメージ*2と、歌会の最中に書き入れたメモ。参加者全員に編集画面を見せていました。事前に票を入れてくださった方のお名前もその場で記入。)
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話し方に気を付ける(気を付けてもらう)

リアルの歌会でも、参加者が不適切な発言を行うケースはあります。オンライン歌会では参加者間の空気感が伝わりにくく、また、相手の反応がなかなか見えないので参加者も<言い過ぎ>になってしまうケースがあるようです。リアルであれば参加者同士の無言の空気でなんとなくたしなめることができますが、司会が少し早めに不適切な発言、不適切な発言、特に、歌から離れて作者やその他の人物の人格に関わりかねない発言をたしなめるよう意識したほうがよさそうです。
必要に応じてイエローカードを用意しておいてもいいかも。

というわけで、

外に出られない間も歌会やろうぜ!

*1:なお、昨年4月に2人での歌会を実施して、感触を掴んではいました

*2:これは私が出していた歌なんですが、詠草集と画面とで、推敲の違った歌を表示してしまったのでひとまず修正しています。