【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(17)総括

約1か月にわたり、加藤治郎Twitter上の発言やnote記事などの検証を図りました。今回は総括(振り返り、成果、反省点、今後)について記し、本シリーズ記事の完結とします。

振り返り

私の本シリーズ記事のねらいについては(1)と(8)に、それぞれ記しました。
yukashima.hatenablog.com

  • 発言内容の、前後の文脈が繋がらないこと
  • 問題を指摘されても別の話題にずらして、正面から取り組んでいないこと
  • 他人の文章を独善的に読解していること
  • それにより、無用に他人を批判していること
  • 加藤の発言を彼自身の言動が裏切り続けていること
  • それら一切について、明確な反省がないこと

などから、加藤の現在の言動や態度が文筆家や選者として明らかに不適であることを示します。

yukashima.hatenablog.com

  • 本シリーズ記事では加藤治郎の2019年2月17日以降の言動と、その批判について扱います。
  • 加藤の言動の問題は主に以下の3点に集約されます。
  1. 「ミューズ」発言や、(MeToo等によって告発された)性被害を含む、〈権力〉の行使によるジェンダー的不公正の問題
  2. 〈権力〉の行使による文学的不公正の問題
  3. 前二者の背景となる、一般的読解能力(リテラシー)の問題
    • これらの問題の説明として、実際の加藤の言動にふれることになります。
    • 「短歌におけるニューウェーブ」という概念の検証には踏み込みません。
  • 加藤の言動における前掲3点のうち、1点目と2点目の問題は、あくまで、既存の〈権力〉の構造的問題が発露した一例であると見なします。

成果

  • 公正あるいはハラスメントという観点から、「振り返り」で挙げた諸点について、16回の記事で一定程度示すことができたものと自己評価します。
  • シリーズ記事全体として、一定数の理解・反響、コメントやご意見をいただき、短歌界隈における問題の共有という点では一定の効果を得たと考えます。
  • 未来短歌会が「今後ハラスメントに関する委員会、相談会等を設置するべく検討し、防止に努めることとしました。」という声明を発表されたことは大変な前進であると考えます。取り組んでくださり本当にありがとうございます。

www.miraitankakai.com

反省点

  • 他方、加藤からの返答は記事(3)(現在非公開)に対してのみ行われ、その他の不公正に対しては実質的な反省もなにも述べられておりません。(文学的)解決としての成果からは程遠いと言わざるを得ません。
  • 加藤が第5期新鋭短歌シリーズの選者を自ら辞した、と聞きました。加藤が本シリーズ記事やそれ以前のやり取りへの回答や反応を行わないままに、加藤が任を辞したことは残念に思います。

www.kankanbou.com

    • (記事(3)については、現時点での言及を控えます。後日、状況が許せば記します。)

今後

  • 歌会や結社など、短歌に関わるハラスメント防止ガイドライン案、チェックリスト案を作成してみます。(2020年内)
  • 加藤との今後のやり取りについては、後日何らかの形で報告できるよう努力します。今しばらくお待ち下さい。
  • 未来短歌会側でのハラスメント防止策に関する進展があれば、(未来短歌会から拒否されない限りは)私自身は未来短歌会に残りたいと考えます。他方、加藤と私との関わりのあり様が改善しない限りは、未来短歌会内での関与・イベント参加等は当面極めて限定的なものにせざるを得ません。こちらも、後日状況が許せば、未来短歌会内の然るべき方と相談させてください。


ここまでお付き合いくださったみなさま、誠にありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 中島裕介拝上