冬の旅 -lunchtime in office

先週水曜日26日、少年王者舘を観に行こうと思う。

しかし、なかなか業務が終わりきらず、最後の20分ほどを観劇。

リアルとアンリアル、劇と劇中劇のイメージの交錯、

というのはありふれた技法になってしまったけれど、

久々に王者舘テイストも感じられて、

なかなかの良作であったのだろうな、とほんの20分から感じた。



今週月曜日31日、ハンブルクバレエの「冬の旅」を観に行く。

期待感が高過ぎた所為もあって、イマイチ。

兎に角、高いのだよ、値段が。

値段に見合った内容であればまだしも、不満が残る内容だった。

振付もかっこいいのだけれど、もう少し、という感じがした。

服部有吉からも、「盤上の敵」で見たカッコよさを殆ど感じられなかった。



少年が様々な人々との関係性の中で生きる様子、

生きる場が関係性の中であるからこその孤独を描いた作品。

しかし、その孤独を時間(未来に向かった時間、

その象徴としての「少年の大人になった姿」との対話が行われること、

そこから「舞台美術上の扉を奥に開いて、外へ向かうこと」)に償却してしまうなんて、

余りにも淋しい、余りにも古い、構造じゃあないか。



私はその扉の外に出た後を知りたいのであって、且つそれを描きたいのだ。