「クリエイターのための言語学/言語哲学入門」は詩人・言語学者のアンリ・メショニック*1の唯一の邦訳書『詩学批判』*2の紹介からスタートしたいと思います。*3
- 作者: アンリメショニック,Henri Meschonnic,竹内信夫
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 1998/12
- メディア: 単行本
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この本は詩や言語そのものについて書かれていますが、当然のことながら短歌にもその他の芸術分野にも応用可能です。「40年前にフランス人が書いたことなんだから、今の日本に適用できるわけないじゃんww」「詩の話なんだから短歌に関係ないってww」なんて思ってる人は、そもそも<何かを創造してる>とも思わないでください。趣味だとしても<全力で>やってる人にとって迷惑です。ちょうど『詩学批判』の冒頭でノヴァーリスのこんな言葉が引かれていますしね。
「哲学なしには詩人は不完全である。――哲学なしには思想家――批評家――もまた不完全である。」(『詩に関する断章』)
ちなみに、この言葉は原注が付いていないため、原著にあたって調べる必要があります。邦訳だと
ノヴァーリス作品集〈3〉夜の讃歌・断章・日記 (ちくま文庫)
- 作者: ノヴァーリス,Novalis,今泉文子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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ひとまず、今日は頭出しだけ。この記事に少し追記してから②へ進もうと思います。
*1:1932年生、2009年没。英語のウィキペディアとフランス語のウィキペディア
*2:原著名は『Pour la poetique 1』。1970年。
*3:ただ、この本自体の説明は、邦訳書の訳者あとがきに譲ります。
*4:あと、ドイツ語ですが、ノヴァーリスの断章が納められたサイトがありました。時間があればここも確認してみます(が、ドイツ語を読むのに時間が掛かるので便宜上、後回しにします)。