裏十戒

Twitterで2011年10月16日に書いたものの再掲載。西尾維新『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』内の「クリエイターの十戒」に対する裏十戒。(電通の鬼十則と裏十則のように)

1.己の創造物を作品と言わねばならない(作品と呼べないモノは創造の産物ではない)
2.他者の創造物を批判しなければならない(同右。転じて、自己批判はそれ以上に行わなければならない)
3.創造に時間をかけねばならない(その上で、時間よりも値打ちのある創造物を作り出すことを意識せねばならない)
4.己の作品を間接的に解説しなければならない(直接の解説はすべきでないが、評論やエッセイなど別分野の作品で己の思想を発露させよ)
5.自分のほうが先に考えていたならば、そう言え(先に考えておきながら後塵を拝した不明を周りに罵ってもらえ。)
6.昔から温めていた発想を使用せよ(枯れた発想の水平思考を試みよ)
7.失敗の言い訳をせよ(失敗は失敗だ。それを認めたうえでの言い訳を列挙した先に、次に失敗しないためのヒントがある。)
8.受け手を批判してはならない(批判はされるものであってするものではない)
9.受け手を選ばざるを得ない(誰にでも分かることは創造に時間をかけるに値しない。誰にどのように受け取られるかは入念に考えておく必要がある)
10.造物主を名乗れ(「歌人」だろうと「小説家」だろうと、自称しないと誰もそう呼んでくれない。その呼称に恥じない存在を常に目指せ)