【補遺】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(14)ハラスメントについて

加藤治郎の2019年2月以降の言動については、何が問題なのでしょうか。私は(8)で加藤の言動の問題点を「ジェンダー的不公正」「文学的不公正」「リテラシーの問題」の3つに分けましたが、今回は別の角度から――「ハラスメントであるとしたら、どういうハラスメントであるか」を、厚生労働省法務省などが示す定義に応じて、私の理解を書き残しておきます。*1


結論を先取りすれば、私は「シリーズ記事(3)で指摘したのは『パワー・ハラスメントの側面を持つセクシャル・ハラスメント』、詩客時評連載への圧力は『パワー・ハラスメント』または『モラル・ハラスメント』、その他は『モラル・ハラスメント』」と考えています。そして、短歌界隈の人々が知っておくべき自衛策として佐々木遥と花笠海月の記事を挙げるとともに、短歌結社等の集団・組織の側でどういう対策・体制が敷かれることが望ましいかも記述しようと思います。本シリーズ記事で触れた事例が今後の短歌界隈における、みなさまの活動のお役に立てていただければ幸いです。


定義の確認に多くの文字数を費やしています。手っ取り早く、短歌における自衛策等が気になる方はそちらに飛んでいただいても構いません。
また、一部において(一般的な)例を挙げております。不快感を持たれる可能性がある方におかれましては、閲覧を控えることもご検討ください。

  • ハラスメント
  • セクシャル・ハラスメント
    • 対価型セクシュアル・ハラスメントと環境型セクシュアル・ハラスメント
    • 「職場」
  • パワー・ハラスメント
  • モラル・ハラスメント
    • 厚生労働省の定義
    • 私的領域でのモラル・ハラスメント
    • 具体的なモラル・ハラスメント行動
  • 短歌界隈の人々や、結社・選者等はどう振る舞うべきか
    • 個人として対策、心構え、万が一の場合
    • 結社などの集団・組織での対策、対応(提案)
    • 実際に導入できそうなのは

*1:この記事はあくまで「ハラスメントであるとしたら」という前提で書いています。私は法律の専門家ではないので、刑法への抵触可能性や、他の何に該当するか(しうるか)を決定的に述べる立場にありませんし、それらの見解・可能性についてはこの記事では扱いません。

続きを読む

【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(13)2019年8月1~19日

今回は、加藤が8月に投稿したnote記事やツイートを確認します。ツイートは552あったようです(リツイート含む)が、今回はあまり扱いません。noteの記事のうち3つを今回の対象にします。

  • 8月10日、加藤はnoteに「中島裕介に応えて(1)」を投稿
  • 8月12日、加藤はnoteに「中島裕介に応えて(2)」を投稿
  • 8月19日、加藤はnoteに「中島裕介に応えて(3)」を投稿
    • 第一段落
    • 第二段落
    • 第三段落
    • 第四段落
    • 第五段落
    • 第六段落
    • 最終段落(第七段落)
続きを読む

【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(12)12月15日の加藤のnote記事について

加藤が12月15日にnoteに「#MeToo問題をめぐって」という記事を投稿しました。中島が記事に気がついたのは16日0時半のことでした。
note.com

投稿されたこと自体は本シリーズ記事に関わる一つの進展であると受け止める一方で、その内容には多大な問題が含まれると思いますので、加藤の記事の問題点を記しておきます。*1

加藤がいう、「11月27日に中島裕介が自身のBlogに掲載した「#MeToo」の文書」については、本シリーズ記事の(3)として以下のURLに設置していました。ただし、12月16日時点では、然るべき第三者機関のアドバイスにより、暫定的に非公開としています(状況が許せば同じURLで再公開します)
yukashima.hatenablog.com


本記事の公開にあたっては(3)で私が代理公開した「A」のチェックを経ていることを念の為申し添えます。

  • 「中島は、私の人格と名誉を傷つけた。」
  • 「しかし、今後、個人のプライベートな領域を踏み荒らすようなことがなければ、私は、この件について法的措置を講じるつもりはない。」
  • 情報源の秘匿
  • 「Aが誰なのか。信頼できる人からの情報提供で明らかになった。」
    • 11月30日に未来短歌会理事会開催
    • 中島の記事公開は11月27日、理事会での提議が28日夜
  • 「私は、強い衝撃を受けた。」
  • 「短歌は、Aさんの負担となった。」「短歌の世界を去った。」
  • 「この件では、多くの皆さんにご心配をおかけした。」

*1:中島の16日のツイートでも一部は言及しました。

続きを読む

【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(11)2019年6~7月

今回は、加藤の6月と7月のツイートを確認します。加藤は6月には792ツイート、7月には537ツイートしていたようです(リツイート含む)。歌集の刊行やイベントなどがあった時期のようですね。今回は、さらっと進めます。

  • 「歌壇」7月号時評、斉藤斎藤による「作者にとって私性とは何か」
  • 7月6日:詩客短歌時評の連載中止が決定。
  • 7月8日:加藤、noteに「氷山は溶ける。濱松哲朗、中島裕介に」を掲載
  • 7月25日:中島、ブログ記事で加藤・森川の態度を批判
  • せっかくなので、詩客時評第2回に備えて作っていたメモを公開しておきます。
    • 加藤による濱松・中島の文章への<評価>、ニューウェーブの<評価>
    • 不正義の合意はできます
    • 私の結社論に対する理解がおかしいです
    • 「中島が詩客の時評連載第2回を書きたくないといっている」
    • 結局、加藤は人を選んでいる
    • 落としどころや和解を探る第三者は、むしろ邪魔
    • 闘争と連帯、社会的公正、尊厳
    • ここで扱わなければならないこと
    • 権力と権威は表裏一体
    • ボランティア(無償)だからこその権力
続きを読む

【補遺】ジェンダーや表現の自由に関する、中島のスタンスについて

中島にとっての優先順位

中島がジェンダー表現の自由について考える際の優先順位は以下の通りです。この順序を他人に押し付けることはしません。皆さんの議論や検討材料になれば幸いです。

続きを読む

【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(10)2019年5月:詩客時評前後の、加藤による脅迫(背景の時系列の確認)

ここで、2019年5月4日に、詩客に玲・濱松・中島の短歌時評が掲載されるまでと、その少し後までの流れを確認しておきます。ここでは、大変残念ながら、加藤が玲に対して行った脅迫について扱うことになります。

  • 玲による時系列の整理
    • 2019年2月上~中旬:詩客の短歌時評の担当が玲に委任され、玲は「ミューズ」発現問題を扱う方向で検討
    • 2019年2月下旬:詩客の複数人が、当事者である加藤に企画内容を漏洩
    • 2019年3月3日:森川の忖度と、「事前に詫びを入れろ」
    • 2019年3月12日~26日:加藤が企画に口を出して迷走
    • 2019年3月26~末日まで:加藤、「擁護論を入れろ」とゴネる
    • <2019年4月上旬:玲が加藤に擁護論者の情報を求めたか?>
    • 2019年4月上旬:詩客の一部関係者が加藤に記事内容を漏洩
    • 2019年4月25日~5月2日:加藤、「#Twitterの難しさ」を通じて玲・中島に逆ギレ、中島も怒る
    • 2019年4月26日~28日:加藤による、玲への脅迫(1)「擁護論を入れろ」
    • 2019年4月28日~30日:加藤による、玲への脅迫(2)「結社の長に言いつけてやる」
    • 2019年4月30日~5月4日、玲は不本意な「擁護論」を書かされます
    • (2019年5月4日、詩客サイトでの時評公開)
    • 2019年5月6日、詩客は短歌担当者会議を開催
    • 2019年5月9日、玲は詩客編集委員を辞任
    • 2019年5月16日、玲は法律相談へ
    • さて、ここで説明した事態の、何が「連絡の齟齬」なのでしょうか?
  • 以上、加藤の「Twitterの難しさ」、時評と森川記事、加藤による脅迫が、
続きを読む

【本編】加藤治郎さん、あなたは文章が読めない(9)2019年5月:時系列の確認、詩客時評への反応、詩客時評前後の圧力

今回は加藤の5月のツイートについて。450と少なめです。前回の記事の一環で、5月のいくつかの発言も取り上げていましたので、主にそれ以外――詩客時評公開後の話題を扱うことになります。5月の記事は

  1. (表面化している)時系列の確認、詩客時評への反応、詩客時評前後の圧力
  2. 詩客時評前後の、加藤による脅迫(背景の時系列の確認)
  3. 「短歌研究」6月号掲載の、加藤治郎ニューウェーブの中心と周縁」批判

あたりに分けておこうと思います。3つ目は、ニューウェーブという考え方に関わるため、飛ばすかもしれません。

  • 5月4日、詩客時評公開
    • 玲はる名「言葉を読むことと、心を読むことのむずかしさ」
    • 濱松哲朗「氷山の一角、だからこそ。」
    • 中島裕介「権威主義的な詩客」
  • 詩客時評前後の圧力
    • 森川雅美「『企画短歌時評alpha』を始める前に(はじめにぜひお読みください)」
    • 詩客時評掲載にいたるまでの、濱松・中島の指摘
    • 森川は問題を理解できていない
  • 5月20日、「短歌研究」6月号に加藤治郎ニューウェーブの中心と周縁」掲載
続きを読む