無臭狂者による和声法*23

この物語は誰にも秘密。
今から起こることについて、どんな記録も残っちゃいけない。

このことについて、誰にも伝えないで欲しい。



 自転車で僕は歩道に上がれずに水溜りへと飲み込まれてた
  A pen perhaps permits periodic pedals to be pedantic.


無臭狂者の僕は、彼女から立つ匂いに耐え切ることが出来なかった。
そこから早く逃げ出そうとしたけれど、
自転車で僕は歩道に上がれずに水溜りへと飲み込まれてた

 主無きTシャツは確か火葬場の紫陽花よりも弦楽器だった
  She should have showed the locked locomotive is short with me.


水溜りを抜けると、シの音と共に、ここが反転した。
彼女から奪うことの出来なかった、
主無きTシャツは確か火葬場の紫陽花よりも弦楽器だった

 憶えててくれるならまだ、プロペラが無くても飛べる!と言う複葉機
  By a knight's move, you didn't knit up wounds of the knell.


もう彼女はシの音を奏でることは無い。
いや、こちら側には聴こえないのだ。
彼女の匂いを僕は忘れる。
それでもまだ彼女が
 憶えててくれるならまだ、プロペラが無くても飛べる!と言う複葉機
に乗って、一度だけ戻っても。

  pedantic locomotive moves everywhere