マンガの棺に花を

先日引っ越したのですが、これを機にマンガ単行本のほとんどを手放すことにしました。7千冊くらいはあると思いますーー何度かマンガ蔵書データベースが壊れているのではっきりしないのです。

 

12〜13年くらい前から、買った単行本をデータベースに登録した上で、ダンボールに入れてトランクルームに預けるようにしていました。

 

ランクルームにあったダンボールは、新居のスペースの都合もあって、3回に分けて家に運んでいただきます。それをさらに、まんだらけさんに引き取っていただきます。ダンボールの中身も一応目を通しておこうと思って、トランクルームから運んでもらったあと3週間は家に置いておいています。

 

中身をチェックしはじめると、意外と分量は多くなくて戸惑ったり。手元に取っておきたい作品を決めるにも、ある〈自分内基準〉だと多すぎて立ち止まり、別の〈基準〉だと少なすぎてあ然として。

 

そうして積み上げられたダンボールは、火葬を待つ棺のようで。亡くなり、棺に収まったのはマンガオタクであったわたしでしょうか。次の棺はなんでしょうか。もう目の前で待っている気もします。

 

 

書を捨てるぼくの棺の空白に緩衝材を花としておく

 

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